三隻の蒸気船、ル・アーヴル港
Trois Vapeurs, Port du Havre
クロード=オーギュスト・ブーヴィエ
Claude-Auguste Édouard Bouvier
ル・アーヴル港に停泊する三隻の蒸気船が、それぞれ異なる姿で海に浮かぶ。煙突から立ち上る蒸気、複雑なリギング、船体の重厚な存在感が、印象派的な光と色の中に包み込まれる。師ブーダンが大気と空を描いたのに対し、ブーヴィエは近代港湾の産業的な美を印象派の主題に据えた。モネとはル・アーヴル時代からの知り合いであり、同じ港を全く異なる視点で描いた二人の対比は興味深い。